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人の職業を笑うな

you can (not) find a vocation

バレンタイン大作戦2015

 

突然ですが、僕が1年で一番モテたい日は、バレンタインです。

 

クリスマスは恋人と過ごせばOKじゃないですか。恋人いなかったらヘルスでもいいんですけど。でも、バレンタインだけは、「付き合う」とかじゃなくて単純にモテたいんですよ。不特定多数の人からチョコをもらって安い承認欲求を満たせれば、それで満足できるのです。

 

ジャニーズ事務所ではトラック何トン分って量のチョコが届いて、それを一つも食べずに捨てるらしいじゃないですか。いいな! それ、いいな! 僕も愛情たっぷりのチョコを食べずに捨ててみたいものですよ本当に。今だったらチロルチョコ一個だって大事に食べちゃうもんね。

 

そんな男を漢にするお祭り、バレンタインに、今年は素晴らしいアイデアが浮かんでしまったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

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もう大丈夫。

今年は間違いなく、豊作決定。

 

閃いてからは速かった。

5分後には出来上がった手作りチョコ置き場。 

 

 

完成を機に、会社の先輩(女性)に写真を撮ってもらいました。

 

僕「あの、これ作ったので、写真撮ってもらっていいですか」

 

先輩「え、いや、え......?」

 

 

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かんぺきです。

 

 

これで仕事をしていれば、あとはチャリンチャリンとチョコが貯まっていく至福。おいでエクレア。こっちだよフォンダンショコラ。僕はウキウキと仕事を始めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2時間後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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すがすがしい。

 

かつてこれほどまでに哀愁漂うダンボール写真があったでしょうか。

蜷川実花だって撮れない一枚です。秀逸すぎる。

 

 

しかし午前中からいきなりチョコを置きにくる人はそんなに多くないことを僕は知っていました。

 

だってチョコは、sweets なのですから。

 

僕は気長におやつタイムを待つのです。待てる男はモテると、ぽたぽた焼きに書いてありましたから。

 

 

 

 

 

 

運命の15時。

The time has come.

 

 

 

 

 

 

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ふるえが、止まらない。

 

誰がこの展開を想像できたでしょうか。伊坂幸太郎だって驚いているはずです。置いてから6時間を経過しても、箱にチョコレートは一つも入っていなかったのですから。

 

 

 

おかしい。おかしいぞ。何かがおかしい。 

 

 

僕は冷静と情熱の間を行き来しながら、どこに問題があるかを考えました。その結果、一つの答えに辿り着いたのです。

 

 

そっか、みんな僕がいると、恥ずかしいのか。

 

 

 

なんてシンプルなことに気付かなかったのでしょうか。本人を目の前にしてチョコを箱に入れるなんて、確かに恥ずかしいですよね。インターステラーみたいなものでしょう。そのことに気付いた僕はそそくさと打ち合せに出かけました。

 

 

これで安心だ。僕がオフィスを出たとたん、世の中の女性陣はラフォーレバーゲンの最終日よろしく大暴れしながらチョコレートにダンクシュートを決め込んでいるはずだ。良かったねモンブラン。ありがとうベイクドチーズケーキ

 

 

 

ほどなくして打ち合せを終え、僕は会社に戻ってきました。そこにはまさに楽園とも言える光景が広がっていたのです。

 

 

 

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フィーーーッシュ!!!!!!!!

 

 

僕はグランダー武蔵のごとく叫びました。なんと箱いっぱいのチョコレートがディスコして、のっちかしゆかあ〜ちゃんじゃないですか。驚きです、本当に奇跡が起きました。

 

 

あまりの喜びに「うわー!」を230回くらい言っているところに、先輩が言いました。

 

 

 

「あ、それ共有ボックスなんで。カツセさん宛じゃないです」

 

 

「Oh !?  Do you eat octopus  !?」

 

完全に虚をつかれた僕は、思わず先輩に向かって「あなたはタコを食べるのですか」と聞いてしまったのでした。それぐらい驚いたのです。しっかりと箱には「by カツセ」と印字されているにも関わらず、いつの間にか僕の渾身のチョコボックスは共有化されていたのですから。

 

 

打ちひしがれた僕はこの悲劇をできるだけ多くの人に伝えるため、ツイッターに投稿することにしました。

 

 

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この投稿を見て、「カツセさんかわいそう。。私がチョコを持っていってあげようかな。。」とショートカットのサブカル女子がリプライをくれれば、僕はそれで満足でした。別にもう高望みはしません。リプライ一つで全て許せる温和な心を持つほどに憔悴していたのです。

 

 

そんな仏のような僕のもとに、ひとつのリプライが返ってきました。

 

 

 

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入ってねーよ。

 

 

なんだよTENGAって。誰が寂しくてバレンタインにTENGAもらうかよ。知らねーよバレンタインなんかよ。ふざけんなよ。なんなんだよ。見んなよ。

 

 

 

 

憤る僕をよそに、今度は社長のツイートがタイムラインに流れてきました。

 

 

 

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会社にいる理由もっとほかにあってよ。

 

 

なぜこうも世の中はうまくいかないのでしょうか。結局この日、僕宛のバレンタインチョコは一つも届かずに終わったのです。頭のなかには蛍の光が延々と流れ、一日の死闘を終えた僕はチョコまみれどころか糖分の一つもとらずに眠りにつくことになったのでした。

 

最後に、傷つき泣きつかれた僕のもとに届いたのは、ある一つのツイートでした。

 

 

 

 

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うるせぇよ。

 

 

 

 

 

 

 

ツイッターやってます

 

 

 

【登場人物】

スズキリさん。最後の画像をあげてくださった方です。いつもおもしろいしすごい人です。

 

 

 

梅田カズヒコさん。うちの会社の社長です。目を離すとすぐいいツイートをします。

 

 

 

※このエピソードは2/13(金)のことです。翌日は妻から「どうせもらえてないだろうから」と慰めのチョコをもらえて泣いてました。最後までお読みいただきありがとうございました。